雑草わんだほー

That's so wonderful♪

『リサイクルプリンセス』体験版

焼肉万歳の『リサイクルプリンセス』体験版をプレイしています。
同サークルの『人間戦車シリーズ』は、無印からLOまで楽しませてもらったファンなので、その後継作品として期待しながら始めてみたのですが、これは素晴らしいですね。……と言っても、まだチュートリアル戦闘二つこなしただけなのですが、「ゲームシステムに血を通わすための過不足ないストーリー」とはこういうものか、と感心しました。これは燃える。


定番のゲーム談義として「ゲームにストーリーは必要か?」というものがあります。この問いに対する私の答は「それぞれの作品が面白ければ何でもいいよ」なので、過度に一般化した主張にはうんざりなのですが、「自分のゲームプレイとは切り離されたドラマを延々と見せられてもなー」という不満を抱くゲームがわりと存在することには同意します。
だからゲームを面白くするための一つのセオリーとして。アクションゲームなら、気持ちよく敵をぶち倒すために憎たらしいストーリー描写をする。パズルゲームなら、素早く解かなければならない危機感を与えるために終末感ただようストーリー描写をする。……といったものがあると思います。
せっかくシステムとストーリーという別々の要素があるのですから、それが綺麗にシンクロした時の破壊力というのは相当なものなのですよね。そういう意味で、『ゼノブレイドヤルダバオト戦の未来視とか、『ブレス オブ ファイア V』ラスボス戦のD-ブレスは、強く印象に残っています。


さて『リサイクルプリンセス』についてです。(まだプレイ時間40分程度なので早とちりしてるところも多分にあるかも、とお断りしつつ……)
ジャンルとしては、わりとスタンダードな視界付きSRPGです。SRPGというのは戦場をデフォルメしたゲームなわけで、当然「冷静に考えると不自然じゃない?」というツッコミどころというものが存在します。まぁそんな野暮に応える必要性も別にないのですが、そこらへん上手くプレイヤーを説得できると没入感というものは増すのかなと思っています。
このゲームでは、「倒した敵が、そのまま戦力増強のための報酬となる」というシステムに対して「ゲノム」という用語を、「指揮ユニットが倒された瞬間に、守るべき国が崩壊する」というシステムに対して「契約」という用語を対応させています。そして、その「ゲノム」と「契約」という概念が存在するファンタジードラマの帰結として、「プリンセスがリサイクルされる」という世界観の説明までを短い第一幕で終わらせてしまっているのですよね。魅力あるキャラクターたちのお話として。
ということで、興味ある方はぜひ体験版DLしてみるといいのではないかと思いますよっ。


リサイクル戦術シミュレーション『リサイクルプリンセス』